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2008年度 Vol.3(2008年6月現在) 禁無断転載
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金需給のポイント-オムニコ-   過去の動きから学ぶ金相場-オムニコ-  
 
金需給のポイント Market analysis from supply and demand
 3月17日に1014.6ドルをつけてから、5月初めに一時850ドル割ったNY金期近ですが、その後は底堅く推移しています。ただ、870ドルを下回ると買い支えられやすいものの、930ドルを超える上伸力もないように見受けられます。今後、再び1000ドル超えを目指して上昇する局面はくるのでしょうか。また、東京金の現状はどうでしょうか。現在の金を取り巻く環境を振り返りつつ、考えてみましょう。
米雇用環境は悪化の一途
 米国の非農業部門就業者数の推移をみると減少傾向で、2008年2月以降はマイナスサイドに転じています。また、失業率も2007年4月からは上昇基調にあり、2008年6月には5.5%に達しました。雇用環境が悪化すると可処分所得が低下し、米国経済を支える「消費」が沈みます。このように米経済の減速に拍車が掛かれば、ドルは売られやすくなります。
 ドル安はNY金にとっては強材料です。今後も雇用環境が悪化し、米国の実体経済の減速感が一層明らかになれば、NY金は一段高となる可能性があります。
金ETFの残高は横ばい
 ここ数年の金ETF(上場投資信託)市場には、従来の買い手である年金基金の他に富裕層やヘッジファンドなども参入し、2007年後半には買い残高が急増。一時は800トンを超えました。しかし、3月の急落局面以降、同残高は750トン近辺で低迷しています。
 金ETFは買い残高が増えることで、金相場を下支える要因になります。今後も積極的に買われない状況が続けば、NY金の下値も当面横ばいに推移することもあり得ます。
円安が東京金の強材料に
 ドル/円は2007年の6月に124円台に乗せた後は下落の一途を辿り、2008年の3月には一時100円の大台をも割り込みました。ただし、その後は再び円安方向に向かっています。今後、1ドル110円台に乗せるようなら、いよいよ下落トレンドも上昇転換とみて良いかもしれません。
 円がドルに対して弱含んでいる原因は、米国の要人の「インフレ警戒発言」により、利上げ観測が高まっていることです。米中央が「インフレ警戒」にメインテーマを置くかぎり、ドル/円が東京金の支援材料として働くと期待できそうです。
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最近の動きから学ぶ金相場 Technical analysis of recent market trends
2006年以降の金相場の特徴
2006年: 4月から5月にかけて急伸するも、夏以降はマネーが流出して上値重く推移
2007年: 信用不安に揺れつつも、8月中旬以降は上昇基調を辿る
2008年: NY期近は3月に1000円を上抜くも、そこから急反落。その後はレンジ内で推移している。
 
トロイオンス(Troy Ounce)
一般の重さの単位である常衡(ポンド、オンス)に対して金銀、宝石などの重さの単位はトロイ衡(Troy Weight 別称:金衡)を使う。常衡1オンス(記号 oz)=約28.35グラムに対して、1トロイ オンス(記号oz t:OZ-T)は、約31.1035グラムとなる。12トロイオンスで1トロイポンド(Troy Pound,記号lb t)。トロイ衡は、中世には通貨の単位ともなり、銀1トロイポンドが1ポンド(Sterling Pound)と制定された。1oz t=24K、18金のKはKaratで含有率・純度を表す。18/24=0.75(75%)。ダイヤモンドの重さでは、Caratを使い、液量では1オンス=29,578ml(米国)となる。
 
3200円超えが鍵を握る
 東京金は3月の調整局面に一時2880円まで売られました。ただし、その後は下値を切り上げつつ上昇しています。目先は、今年1〜2月に強固な上値抵抗線として機能した3200円が再び意識される展開となるでしょう。このラインを突破すれば、今年2月につけた高値3322円が視野に入ります。一方、3200円を超えられずに下落に転じた場合、少なくとも節目の3000円まで売られる可能性が高いです。ここでも買い支えられなければ、今年前半の下値支持線である2900円が次の下値目処になるとみられます。
NYは足場を固める時期
 NY金は3月17日に1014.6ドルをつけるなど、年初から上昇していました。ただ、その後は急反落しまし、軟地合い続いています。足元では850〜860ドルの間で買いが集まる傾向が見受けられるものの、930ドル付近まで上昇すると売り圧力が強いです。よって、当面はこの850〜930ドルのレンジ内で足場を固め、再度1000ドルを目指して上昇するタイミングを図る展開になると考えられます。ただその場合、950ドルをすんなり突破できるかどうかが、上伸力の有無をはかる試金石となるでしょう。
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