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2008年度 Vol.2(2008年5月現在) 禁無断転載
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金需給のポイント-オムニコ-   過去の動きから学ぶ金相場-オムニコ-  
 
金需給のポイント Market analysis from supply and demand
   3月中旬から4月末にかけておおむね1000ドルから850ドルまで急落したNY金期近ですが、5月上旬以降は値を回復しています。商品市場の中で原油だけが上伸 していた4月と比べると、金市場にも資金が流れる状況になってきたようです。もっとも、5月下旬に920〜930ドルまで上昇した後は上値の重さも見受けられます。今回は、マネーの流れとインフレの行方、そして実需筋の動向から、金相場の見通しを考えてみましょう。
割安感が出たNY金
 世界の商品価格を総合的に示すCRB商品指数は、昨夏以降、急激に上昇しています。一方、NY金も今年3月まではCRB商品指数とともに急伸ていしましたが、その後は反比例するかのように下落しました。しかし、そのことがNY金の割安感を招いたようです。それまで対ユーロで強含んでいたドルが再び下落し始めると、重石が取れた金市場には資金が流入しました。ただ、CRB商品指数が3月の高値を突破していることを考えると、3月高値(1014.6 ドル)を80〜90ドル下回っているNY金には、まだ上値余地があるといえるかもしれません。
インフレ懸念の高まりに注目
 欧米では、インフレの度合いを示す消費者物価指数が高い水準で推移しています。足元のように原油高などを背景とするコスト・プッシュ型のインフレが進むと、個人消費が減退し、景気が悪化しやすくなります。特に、折からの不況にあえぐ米国にはインフレが追い討ちを掛けているため、ドルの減価が ドル建ての金価格を押し上げる可能性もあります。また、もちろん今後は、インフレヘッジとしての金の有用性も注目されるでしょう。
第1四半期は実需筋が高値を嫌気
 WGC(ワールド・ゴールド・カウンシル)によれば、2007年第1四半期における金の宝飾用需要(世界合計)は、前年比124トン(21.2%)減の462トンとなりました。ドル建て平均価格が前年同期の649.82ドルから924.83ドルまで上昇したことを考えると、宝飾用需要の減少は仕方のないことでしょう。ただ、4月に850ドル付近まで下落した際には実需筋の買いが活発になったことを考えると、第2四半期の同需要は増加傾向を示しそうです。ちなみに過去3年間、第2四半期の宝飾用需要はいずれも第1四半期を上回っています。
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最近の動きから学ぶ金相場 Technical analysis of recent market trends
2006年以降の金相場の特徴
2006年: 4月から5月にかけて急伸するも、夏以降はマネーが流出して上値重く推移
2007年: 信用不安に揺れつつも、8月中旬以降は上昇基調を辿る
2008年: NY期近は3月に1000ドルを上抜くも、そこから急反落。だが、5月下旬にかけては地合いが回復している
 
トロイオンス(Troy Ounce)
一般の重さの単位である常衡(ポンド、オンス)に対して金銀、宝石などの重さの単位はトロイ衡(Troy Weight 別称:金衡)を使う。常衡1オンス(記号 oz)=約28.35グラムに対して、1トロイ オンス(記号oz t:OZ-T)は、約31.1035グラムとなる。12トロイオンスで1トロイポンド(Troy Pound,記号lb t)。トロイ衡は、中世には通貨の単位ともなり、銀1トロイポンドが1ポンド(Sterling Pound)と制定された。1oz t=24K、18金のKはKaratで含有率・純度を表す。18/24=0.75(75%)。ダイヤモンドの重さでは、Caratを使い、液量では1オンス=29,578ml(米国)となる。
 
窓を埋めつつ反落の可能性
 4月初めからの東京金は、おおむね2900〜3100円という広いレンジ内での保ち合い相場となっています。ただ、5月下旬の時点ではその上限に達しているため、当面は「このまま連続で陽線を引きながらレンジを上放れるか否か」に注目したいところです。
 このまま勢いを失わなければ、2月の高値3322円が視野に入るでしょう。ただ、直近の週足が2991〜3046円に窓を空けている点には注意が必要です。3100円前後で頭が重くなった場合には、窓を埋める形で反落する可能性もあります。
目先の1000ドル超えは困難か
 850ドル付近で底堅さをみせたNY金ですが、一気に1000ドル台回復を狙うのは時期尚早かもしれません。今回のような「高騰→急反落→自律反発」というパターンは、2006年3〜7月にもみられました。しかし、この時は6〜7月に555ドルから677ドルまで値を戻したものの、当時の直近高値723ドルには及ばず、10月にかけてズルズルと売られました。特に今回は920〜940ドル台に長めの上ヒゲが確認されるため、その価格帯を突破できなければ、2006年と同様に再びジリ安歩調を辿ることもあり得ます。
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