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2008年度 Vol.1(2008年4月現在) 禁無断転載
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金需給のポイント-オムニコ-   過去の動きから学ぶ金相場-オムニコ-  
 
金需給のポイント Market analysis from supply and demand
  NY金期近は中長期的な上昇トレンドの波に乗り、3月半ばには1000ドルの大台乗せを達成。同月17日には1014.6ドルの高値をつけました。ただ、その後は金融市場が混乱したことで起こった流動性の著しい低下などを受けて、NY金期近は一時900ドルを割り込むなど大幅安となりました。金融市場の混乱は当面収まりそうにありませんが、中長期的な上昇トレンドが維持されるかどうか、需給などの観点から考えてみましょう。
銀行間で「貸し渋り」
 欧米ではサブプライムローンなど証券化商品による巨額の損失が出たことで、デフォルト(債務不履行)やそれに近い状態に陥るファンドや金融機関が出始めました。それによって、銀行間では貸し借りを手控える向きが増え、金融機関全体でリスク許容度が低下しています。そうなると、安全資産とはいえ信用取引でリスクの高いNY金市場にはなかなか資金が入りにくい状況といえます。
 目先、こうした疑心暗鬼の空気がひと段落するまでは、急速にNY金が上伸力を取り戻すのは難しいかもしれません。
原油高が支援材料に
 原油は金と同じ商品として、連動性があるといわれてきました。ただ最近のNY金は、NY原油の下落局面にはあまり反応せず、上昇局面には強く意識する様子が見受けられます。足元のNY金は上昇力を欠いていますが、NY原油の堅調さが支援材料となっており、下値は限定的です。エネルギーの需要は世界的に高まり、今後も原油高は続く見込み。金は原油主導で高騰する可能性もあり、今後もその動向に注目です。
供給量は減少する可能性も
 世界的な貴金属の調査・研究機関であるGFMS(ゴールド・フィールズ・ミネラル・サービシズ)が発表した「Gold Survey 2008」によると、2007年における金の鉱山生産量は前年比8トン増の2476トンになりました。ただし、産出国別のデータをみると増産しているのは中国のみで、他の国はほぼ減産していることが分かります。この状態は今後も続く見通しで、2008年以降も中国が他国の減産分をカバーできるかが焦点となります。中国の増産ペースが崩れれば、需給のタイトさはより顕著になるでしょう。金価格には支援材料となります。
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最近の動きから学ぶ金相場 Technical analysis of recent market trends
2006年以降の金相場の特徴
2006年: 4月から5月にかけて急伸するも、夏以降はマネーが流出して上値重く推移
2007年: 信用不安に揺れつつも、8月中旬以降は上昇基調を辿る
2008年: NY期近が1000ドル台に乗せた後は調整局面を迎えたが、900ドル前後では底堅く推移。実需の買いが支援材料に
 
トロイオンス(Troy Ounce)
一般の重さの単位である常衡(ポンド、オンス)に対して金銀、宝石などの重さの単位はトロイ衡(Troy Weight 別称:金衡)を使う。常衡1オンス(記号 oz)=約28.35グラムに対して、1トロイ オンス(記号oz t:OZ-T)は、約31.1035グラムとなる。12トロイオンスで1トロイポンド(Troy Pound,記号lb t)。トロイ衡は、中世には通貨の単位ともなり、銀1トロイポンドが1ポンド(Sterling Pound)と制定された。1oz t=24K、18金のKはKaratで含有率・純度を表す。18/24=0.75(75%)。ダイヤモンドの重さでは、Caratを使い、液量では1オンス=29,578ml(米国)となる。
 
直近高値を上抜くか要注目
 東京金は3月いっぱいをかけて調整し、4月1日には2880円の安値をつけました。ただ、その後は連続で陽線を引きつつ3000円の大台を回復するなど、強さをみせています。
 急落後に長い下ヒゲを伴う足が出現し、そこから再上昇した例としては、2006年11月の下げと、同12月から2008年2月までの上伸が挙げられます。当面、陽線が続くようなら、まずは直近高値の3322円を目指すでしょう。そのラインが上値抵抗線となりますが、そこでも頭を抑えられなければ、節目の3500円も視野に入ります。
日柄整理を経て再び1000ドルへ
 NYも3月後半にきつめの修正局面を迎え、期近は一時870ドル台まで下落しました。その後は値を戻し、900ドル台前半で推移していますが、勢いの良さは感じられません。これまで、調整後に反発力の乏しさをみせた例(2007年5〜6月や8月)をみると、当面は現水準で日数をかけて再上昇のきっかけをうかがうと考えられます。ただし、871.8ドルの安値をつけた週の足は下ヒゲが長く、底堅さをうかがわせるため、下値は限られるでしょう。日柄整理の後で1000ドルに再トライというシナリオが有力です。
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