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2007年度 Vol.12(2008年3月現在) 禁無断転載
編集・制作:
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金需給のポイント-オムニコ-   過去の動きから学ぶ金相場-オムニコ-  
 
金需給のポイント Market analysis from supply and demand
 NY金期近は2008年初めに900ドルを突破し、3月半ばには1000ドルの大台乗せを達成。同月17日には1014.6ドルの高値をつけました。しかしその後は金融市場の混乱や信用不安を背景に、売られる場面もみられます。中長期的な上昇基調が崩れたわけではありませんが、目先はどの水準で下げ止まるのかが注目されています。足元の金融市場の状況から、今後の値動きを考えてみましょう。
ドルの先安感が支援材料に
 米国のリセッション(景気後退)入りが明確化しており、市場参加者のドル離れは勢いを増しています。NY金と順相関の関係にあるユーロ/ドルは、押し目を挟みつつも上昇トレンドを維持しており、このトレンドが続く限りNY金も大きく値を崩すことはないと考えられます。
 あまりにも対ユーロでのドル安が続くと、ECB(欧州中央銀行)の要人から牽制発言が飛び出すこともあり得ます。ただ口先介入のみならば、為替への影響は限定的とみられ、金の上値を圧迫しても一時のこととなるでしょう。
米国は実質ゼロ金利に
 米国の政策金利は2007年9月から引き下げられて3月には2.25%となるなど、ユーロ圏と金利差が逆転しました。これは、実質的にはゼロ金利に相当します。これに伴って米国ではインフレ懸念が高まっており、商品には支援材料といえるでしょう。また、政策金利の低下そのものが、金利を生まない金には強材料です。今後も低金利が続けば、為替や債券市場から金市場に流入する資金量は、確実に増えるとみられます。
宝飾品需要は減少傾向
 金の宝飾品需要は、価格が急騰すると激減する傾向にあります。2007年の宝飾品需要は第2四半期に急増しましたが、その後は低迷しています。特に、世界一の宝飾品需要国として知られるインドではあまりの高値に輸入量が激減しています。
 宝飾品需要は短期間に相場を牽引する力はありませんが、安値圏で買い支える役割を果たします。しかし2007年後半以降の投機筋主導の価格急上昇で、実需筋は買いに入れない水準となりました。よって、今後急落局面が訪れても、下値を支える力が減退していると考えられます。
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最近の動きから学ぶ金相場 Technical analysis of recent market trends
2006年以降の金相場の特徴
2006年:4月から5月にかけて急伸するも、夏以降はマネーが流出して上値重く推移
2007年:信用不安に揺れつつも、8月中旬以降は上昇基調を辿る
2008年:昨年末からの上昇トレンドを継続し、NY期近が1000ドル台乗せを達成
 
トロイオンス(Troy Ounce)
一般の重さの単位である常衡(ポンド、オンス)に対して金銀、宝石などの重さの単位はトロイ衡(Troy Weight 別称:金衡)を使う。常衡1オンス(記号 oz)=約28.35グラムに対して、1トロイ オンス(記号oz t:OZ-T)は、約31.1035グラムとなる。12トロイオンスで1トロイポンド(Troy Pound,記号lb t)。トロイ衡は、中世には通貨の単位ともなり、銀1トロイポンドが1ポンド(Sterling Pound)と制定された。1oz t=24K、18金のKはKaratで含有率・純度を表す。18/24=0.75(75%)。ダイヤモンドの重さでは、Caratを使い、液量では1オンス=29,578ml(米国)となる。
 
3000円近辺での攻防が鍵
 東京金は2008年に入ってから、2月の中旬まで3200円付近で頭重く推移していましたが、その後はこの上値抵抗線を突破し、2月27日には3322円の高値をつけました。しかし3月は戻りを売られる展開です。
 足元では1月の下値支持線であった3000円付近で下げ止まる様子もみられます。ただ、この水準で上伸力を取り戻せなければ、失望感からさらに下落する可能性もあります。その場合、昨年10〜11月後半の下値支持線となった2800円辺りが下値目処となるでしょう。
上伸力を取り戻せるか
 NY期近は買いが買いを呼ぶ展開で、3月17日に1014.7ドルに達しました。その後は急反落していますが、節目の900ドル近辺では下げ止まる様子もみせています。中長期的な上昇基調が崩れていないことから、この下げは昨年後半からの上昇に対する調整と考えられます。問題は調整期間です。今後、900ドルから反発したとしても、980ドル辺りまで戻せなければ上値の重さは払拭されそうにありません。当面は900ドル台前半で揉み合いか、1月22日安値の863.2ドル辺りまで下げる可能性があります。
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