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2007年度 Vol.10(2008年1月現在) 禁無断転載
編集・制作:
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金需給のポイント-オムニコ-   過去の動きから学ぶ金相場-オムニコ-  
 
金需給のポイント Market analysis from supply and demand
  NY金期近は2007年末の800ドル付近から急上昇。2008年初めには900ドルの大台乗せとなりました。しかし年初めから米国経済への不安からか、ボラティリティが高い展開となっています。株価との関連性は、通常は逆相関ですが、信用収縮が起こると順相関となる様子が見受けられます。世界経済全体が下振れする懸念が高まっている中、金はどのような動きとなっていくのか、考えてみましょう。
 
米国は労働市場が悪化
 2007年前半までは好調といわれていた米国の労働市場ですが、同年後半から悪化しています。一時は4.4%と低い水準にあった失業率は、12月には約2年ぶりに5.0%まで上昇しました。非農業部門就業者数に関しては月ごとにばらつきがあるものの、やはり減少傾向がみられます。また、足元では改善に向けて具体的な対策は出ていません。
 労働市場の悪化は個人消費の悪化につながり、ひいては米国経済に多大な悪影響をもたらします。米景気の悪化を嫌気してドル安となれば、NY金には支援材料です。
 
ヘッジファンドも金ETFに投資
 長期投資のイメージが強い金ETF(上場投資信託)ですが、最近はヘッジファンドも参入しています。これは、株や為替のボラティリティが高くなったため、一部ファンドが先高感のある金、さらには現物の裏付けがある金ETFでリスクヘッジを図ろうとしたためです。ゆえに、彼らの決算期などには大規模な玉整理が行われる可能性もあります。ただ、金市場に流入する投機マネー自体が増えることは、金価格を押し上げる大きな要因となるでしょう。
 
円高トレンドは続く?
 ドル/円は2007年6月下旬から、戻り売りの展開となっています。同年前半までは個人投資家による円キャリートレードが全盛でしたが、8月に起こった信用収縮で、円売り一辺倒という取引はあまりみられなくなっています。それに加え、米国が政策金利を大幅に下げたことによって金利差が縮小し、円を売ってドルを買う旨味が薄れています。
  今後、ドル/円が105円を大幅に割り込めば、一気に100円付近まで円高が進むとみるアナリストもいます。そうなれば、NY金が上昇しても東京では上値が重い展開も予想されます。
 
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最近の動きから学ぶ金相場 Technical analysis of recent market trends
2006年以降の金相場の特徴
2006年:4月から5月にかけて急伸するも、夏以降はマネーが流出して上値重く推移
2007年:信用不安に揺れつつも、8月中旬以降は上昇基調を辿る
2008年:年初から急伸して史上初の900ドル台乗せを達成
 
トロイオンス(Troy Ounce)
一般の重さの単位である常衡(ポンド、オンス)に対して金銀、宝石などの重さの単位はトロイ衡(Troy Weight 別称:金衡)を使う。常衡1オンス(記号 oz)=約28.35グラムに対して、1トロイ オンス(記号oz t:OZ-T)は、約31.1035グラムとなる。12トロイオンスで1トロイポンド(Troy Pound,記号lb t)。トロイ衡は、中世には通貨の単位ともなり、銀1トロイポンドが1ポンド(Sterling Pound)と制定された。1oz t=24K、18金のKはKaratで含有率・純度を表す。18/24=0.75(75%)。ダイヤモンドの重さでは、Caratを使い、液量では1オンス=29,578ml(米国)となる。
 
3200円を突破できるか
 東京金は1月15日に3187円の高値をつけました。一時は2911円まで売られましたが、この水準は2007年12月半ばに揉み合った経験があることから、下値支持線として意識されたようで、その後は反発しています。今後も、調整局面を迎えたときは2900円、それを下回った場合は11月に下げ止まった2800円近辺まで下げる可能性もあるでしょう。
  一方、上値は3200円辺りで重い様子が見受けられますが、ここを突破できれば一段高となるでしょう。
 
900ドル付近では保ち合いも
 2007年末から急伸したNY金は、2008年1月14日には907.3ドルの高値をつけました。しかし、足元の水準(860〜910ドル)は史上最高の水準ということもあり、高値警戒感が漂っています。
  910ドルのラインを完全に上回れなければ、当面はこのレンジ内での取引となることも考えられます。レンジを上放れれば上昇に勢いがつき、1000ドルの大台を試す展開も想定されますが、一方で910ドルを超えられなかった場合は、失望感から1月下旬にも下げ止まった860ドルまで売られる公算が大きいとみられます。 
 
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