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2007年度 Vol.8 (2007年11月現在) 禁無断転載
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金需給のポイント-オムニコ-   過去の動きから学ぶ金相場-オムニコ-  
 
金需給のポイント Market analysis from supply and demand
 NY金期近は8月下旬からほぼ一本調子で上昇し、11月上旬にはついに841.3ドルの高値をつけました。ただ、その後は信用不安などで反落し、780〜840ドルでのレンジ相場となっています。ただ、世界的なカネ余りの中で金への投資需要が拡大しており、中長期的な上昇基調は崩れていません。足元の金の材料から、今後の展開を考えてみましょう。
 
投機筋による高水準の買い越し残高
 8月半ばからの急上昇とともに増加傾向を辿った投機筋の金買い越し残高ですが、20万枚前後で高止まりしています。11月上旬にNY期近が800ドルを超えてからは実需が買い控えているにもかかわらず、投機筋の買いのみで800ドル台半ばまで上げました。これは世界的なカネ余りで金に投資するヘッジファンドの数が増え、彼らの資金が金市場に入ってきたためとみられています。これまで同残高が15万枚程まで増えると玉整理されていましたが、新規ファンドの参入による同残高の許容量自体の拡大は、金価格の上昇に拍車を掛けると考えられます。
 
テクニカル主導のドル高に注意
オムニコ 為替市場における対ユーロでのドル安は止まる様子をみせません。米景気の下振れが取沙汰されている一方で、ユーロ圏はインフレ懸念が強まりさらなる利上げが予測されています。ゆえにユーロの先高感が強く、ドルを売ってユーロを買うという流れが基本的に継続するでしょう。
  対ユーロでのドル安は金価格にとって支援材料となります。ただし、テクニカル主導のドル買戻しが、一時的に金の頭を抑える可能性もあります。
 
人気が集まる金ETF
オムニコ 世界的な金の調査機関であるWGC(ワールド・ゴールド・カウンシル)が第3四半期の需給報告書を発表し、需要合計は前年同期比で19%増加の947.2トンとなりました。しかし、その内容は年前半から大きく変化しました。今年前半は宝飾品やバーやコインなどの個人投資が需要の中心だったのに対し、今期は金ETF(上場投資信託)への投資が飛躍的に増加したのです。
  欧米の買いもさることながら、新興国の資金も集まってきています。人気が集まる金ETFが、今後も金価格の上昇を下支えるとみられます。
 
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過去の動きから学ぶ金相場 Technical analysis of recent market trends
2005年以降の金相場の特徴
2005年:投機資金の流入によって内外で過熱気味となり、11月以降は乱高下を演じる
2006年:年初から5月にかけて急伸するも、夏以降はマネーが流出して上値重く推移
2007年:対ユーロでのドル安が好感され、NY金が急伸。約28年ぶりの高値圏へ。
 
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トロイオンス(Troy Ounce)
一般の重さの単位である常衡(ポンド、オンス)に対して金銀、宝石などの重さの単位はトロイ衡(Troy Weight 別称:金衡)を使う。常衡1オンス(記号 oz)=約28.35グラムに対して、1トロイ オンス(記号oz t:OZ-T)は、約31.1035グラムとなる。12トロイオンスで1トロイポンド(Troy Pound,記号lb t)。トロイ衡は、中世には通貨の単位ともなり、銀1トロイポンドが1ポンド(Sterling Pound)と制定された。1oz t=24K、18金のKはKaratで含有率・純度を表す。18/24=0.75(75%)。ダイヤモンドの重さでは、Caratを使い、液量では1オンス=29,578ml(米国)となる。
 
3000円を上回れるか注目
 東京金は11月7日に3102円の高値をつけた後、大陰線を引きながら急反落しました。しかし、その次週には2800円前後に長い下ヒゲを伴うローソク足が出現し、下値圏での買い意欲は強いです。8月中旬から11月上旬までの上げ(2389円→3102円)に対する3分の1押しを達成しただけに、ひとまずは調整一巡とみて良いでしょう。
  当面は心理的な上値抵抗線となる3000円を突破できるかが注目です。これを上抜けなければ、2800〜3000円のレンジ相場を形成し、突破すれば直近高値の3102円を試すと考えられます。
 
調整完了とは限らない
 東京と同じく11月中旬に下落したNY金ですが、その直後に大陽線を引くなど反発。直近高値の841.3ドルをうかがう展開となっています。
  このまま上記の高値を上抜けば、次は節目の850ドルを試すとみられます。ただ、840ドル付近で失速するようなら、もう一度下値を模索する公算が大きいでしょう。その場合は「11月中旬に買い支えられた780ドルを維持できるか」が鍵となります。780ドルを下回ると、10月半ばに揉み合った750ドル近辺まで売られる可能性もあります。
 
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