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2007年度 Vol.7 (2007年10月現在) 禁無断転載
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金需給のポイント-オムニコ-   過去の動きから学ぶ金相場-オムニコ-  
 
金需給のポイント Market analysis from supply and demand
 「もうはまだなり」とは、「そろそろ天井(底)を打つだろう」と思われる相場がなかなか反転しない様を表した格言ですが、NYと東京の金相場はそれを地で行く展開となっています。高値警戒感を背景に、NY期近は760ドル台、東京先限は2900円付近で頭の重さをみせつつも、本格的な修正局面には入っていません。今回は、堅調な値動きの背景と、調整シナリオを考えてみます。
 
金ETFの買い意欲は衰えず
 9月以降、急激な伸びをみせている金ETF(上場投資信託)の買い残高は、ついに世界全体で725トン(10月下旬現在)まで増加しました。これまで、金価格が急上昇すると一時的に減少することの多かった同残高ですが、今回は相場が700ドルを超えても全く買い意欲が衰えません。
  今のところ、金ETF市場に参入している年金ファンドは一部ですが、同市場への関心は高まる一方です。年金ファンドが資金の1%を金ETF市場に流し込めば、金価格が数十ドル単位で上昇するという試算もあり、彼らの動向からは目が離せません。
 
利食い売りによる急反落も
オムニコ NY金市場における投機筋の買い越し残高は、10月16日に史上初めて20万枚台に乗せました。最近の金市場には新たなファンドが参入しているようで、マネー流入のペースは一段と速くなっています。
  ただ、さすがに投機筋の買い余地は少なくなっているようで、そのことが金相場の上値の重さにつながっているといえます。世界的な株安などのきっかけがあれば、投機筋が金市場で一斉に利益確定の売りを行い、相場が急反落する可能性も否定できません。
 
住宅市場は一段と悪化
オムニコ 米国のサブプライム問題は、同国の住宅市場を一気に悪化させました。市場では@住宅セクターの悪化が景気全体を地盤沈下させる可能性A米国における短期金利の追加利下げが論じられ、ユーロ買い・ドル売りのムードが高まっています。ユーロ/ドルは調整を挟みつつも、ユーロ導入来の最高値となる1.43ドル台まで上昇。こうしたドル安傾向も、NY金がなかなか下落しない一因と考えられます。
  住宅市場はしばらく好転しないとみられるので、目先は「米国景気がどの程度の悪影響を受けるか」という点に注目する必要がありそうです。
 
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過去の動きから学ぶ金相場 Technical analysis of recent market trends
2005年以降の金相場の特徴
2005年:投機資金の流入によって内外で過熱気味となり、11月以降は乱高下を演じる
2006年:年初から5月にかけて急伸するも、夏以降はマネーが流出して上値重く推移
2007年:9月以降は対ユーロでのドル安を受けて、NY金市場に資金が流入し急上昇。
 
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トロイオンス(Troy Ounce)
一般の重さの単位である常衡(ポンド、オンス)に対して金銀、宝石などの重さの単位はトロイ衡(Troy Weight 別称:金衡)を使う。常衡1オンス(記号 oz)=約28.35グラムに対して、1トロイ オンス(記号oz t:OZ-T)は、約31.1035グラムとなる。12トロイオンスで1トロイポンド(Troy Pound,記号lb t)。トロイ衡は、中世には通貨の単位ともなり、銀1トロイポンドが1ポンド(Sterling Pound)と制定された。1oz t=24K、18金のKはKaratで含有率・純度を表す。18/24=0.75(75%)。ダイヤモンドの重さでは、Caratを使い、液量では1オンス=29,578ml(米国)となる。
 
調整時の下値目処を考える
 強さをみせる東京先限は10月中旬に2900円台に乗せ、8月安値(2389円)からの上昇率は20%を超えました。これは、2006年3〜5月の急伸(2100円前後→2587円)に匹敵するハイペースで、高値警戒感が蔓延しているため、当時のような急反落を演じるかもしれません。
  その場合の下値目処としては、まず2月と7月に上値抵抗線となった2700円が挙げられます。それを割ると、今回の上昇に対して半値押しとなる2650円前後、あるいは3分の2押しに当たる2560円近辺まで売られる可能性もあります。
 
長大陰線を引く可能性も
 NY期近も8月に642.9ドルの安値をつけてから、780ドル台まで20%以上も上昇しました。当面は修正安となる公算大ですが、調整のパターンとして2通りのシナリオが想定されます。
  1つは、2月末から3月初めのように長大陰線を引き、短期間で大きく下落して調整を終えるパターン。この場合は、年末までに再上昇する可能性がありそうです。もう1つは、7月中旬から8月下旬のように、下落幅は小さいものの日柄をかけて調整するケース。こうなると、年内は保ち合いに終始するかもしれません。
 
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