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2007年度 Vol.5 (2007年8月現在) 禁無断転載
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最終的な投資は投資家ご自身でなさるようお願いいたします。
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金需給のポイント-オムニコ-   過去の動きから学ぶ金相場-オムニコ-  
 
金需給のポイント Market analysis from supply and demand
 NY金は期近が680ドル台まで上昇していた7月下旬以降、機関投資家が世界的な信用収縮を背景に商品市場での益出しを急いだため、一時640ドル台まで急落しました。しかし、その付近では旺盛な実需筋の買いに支えられて底堅く推移しています。一方の東京金はNY金の下落に加えて円高基調も圧迫要因となり、先限は2700円付近から2400円前後まで売られました。
 
金ETFの買いが下支え
 7月初めは580トンほどだった金ETF(上場投資信託)の買い残高は、そこから増加。同月下旬の世界同時株安でもさほど減少せず、長期投資を旨とする年金ファンドが主要プレーヤーであるということを改めて印象付ける結果となりました。むしろ、ドル建て金価格が下落したところを「金ETFを買うチャンス」と捉える向きも多く、同残高は8月下旬の時点で630トン前後まで膨らんでいます。
  金融市場はまだ混乱の中にあるため、金相場が下落する可能性はあります。しかし、金ETFへの買いが下支え要因となり、大崩れはしないでしょう。
 
アジアの現物需要は堅調
オムニコ 金の調査・広報機関であるWGC(ワールド・ゴールド・カウンシル)が発表した2007年第2四半期の金需給によると、宝飾用需要は前年同期比31.9%増の696.7トン。金価格は高止まりしていますが、宝飾用需要は着実に伸びています。
  中でも、世界一の金消費国であるインドは前年同期実績の1.9倍となる317.2トンを記録。同じく伝統国の中国も同32.2%増の75.9トン。アジアの経済成長とともに、高値でも買い意欲は衰えません。
 
円高が東京金の重石に
オムニコ 対ドルでの円は6月下旬に124円台まで弱含んでいましたが、8月下旬にかけて111円台へと急伸しました。これは円キャリーの巻き戻しによるもので、NY金が実需筋の買いなどを得て底堅く推移した一方で、東京が比較的大きな下落をみせたのには、そうした背景がありました。
  ただ、シカゴIMM市場における投機筋の円売りポジションも、過去の例からみて「買戻し一巡」と考えられる水準(8月14日時点で2万1889枚)まで減少しています。当面はさらなる円高が東京金を押し下げる可能性は低いでしょう。
 
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過去の動きから学ぶ金相場 Technical analysis of recent market trends
2005年以降の金相場の特徴
2005年:投機資金の流入によって内外で過熱気味となり、11月以降は乱高下を演じる
2006年:年初から5月にかけて急伸するも、夏以降はマネーが流出して上値重く推移
2007年:サブプライムローン問題によるリスクマネーの撤退で、夏の金相場は下値模索の展開
 
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トロイオンス(Troy Ounce)
一般の重さの単位である常衡(ポンド、オンス)に対して金銀、宝石などの重さの単位はトロイ衡(Troy Weight 別称:金衡)を使う。常衡1オンス(記号 oz)=約28.35グラムに対して、1トロイ オンス(記号oz t:OZ-T)は、約31.1035グラムとなる。12トロイオンスで1トロイポンド(Troy Pound,記号lb t)。トロイ衡は、中世には通貨の単位ともなり、銀1トロイポンドが1ポンド(Sterling Pound)と制定された。1oz t=24K、18金のKはKaratで含有率・純度を表す。18/24=0.75(75%)。ダイヤモンドの重さでは、Caratを使い、液量では1オンス=29,578ml(米国)となる。
 
足場を固められるか要注目
 8月第2週には長めの陰線を引きつつ急落した東京金ですが、2400円付近で陽線が出現し、ひとまず下げ止まりました。とはいえ、7月下旬からの戻り売り基調を反転させるには至らず、再び下値を模索する可能性も皆無とはいえません。
  ただ、2400円という水準は2月末から3月初めの急落時にも買い支えられたラインで、今後も強固な下値支持線として作用するはずです。中長期的な上昇トレンドは崩れていないため、ここで底入れが確認されれば、足場を固めた後に上昇転換の機会をうかがう展開が予想されます。
 
保ち合い後に700ドル再トライも
 一方のNY金は8月第2週に640ドル台まで弱含みましたが、そこで長めの下ヒゲを伴う足が出現するなど、下値の固さをみせています。「640ドル」というラインは6月末にも買い支えられた水準であり、当面これを割り込む可能性は低いと考えられます。ただし、2007年に入ってからは680〜690ドルが上値抵抗帯となっているため、しばらくは640〜680ドルでレンジ相場を形成すると予想されます。保ち合い後に連続で陽線を引くなど上昇転換のサインが出たら、先述した上値抵抗帯の突破の可否に注目しましょう。
 
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