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2007年度 Vol.2 (2007年5月現在) 禁無断転載
編集・制作:
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金需給のポイント-オムニコ-   過去の動きから学ぶ金相場-オムニコ-  
 
金需給のポイント Market analysis from supply and demand
 3月上旬から4月下旬にかけて640ドルから690ドル台まで上昇したNY金期近でしたが、その後は5月下旬にかけて戻りを売られる形で650ドル付近まで下げています。一方の東京金も上伸力を失い、5月下旬には先限が2600円を割りましたが、NYと比べると下落スピードは緩やかです。内外市場の現状と今後のポイントを、マネーの流れと現物需要の面から考えてみましょう。
 
当面はさらなる手仕舞い売りも
オムニコ NY金市場における投機筋の買い越し残高は、4月中旬から5月上旬にかけて13万枚台という高水準で推移していました。しかし、そこからは利益確定の売りを背景に同残高が減少し、5月下旬には9万枚台まで縮小しました。そして、そのことを受けたNY金は徐々に下値を切り下げています。
  ただ、最近の例をみると同残高が5〜6万枚台まで減ることも珍しくありません。つまり、これでポジション調整が完了したとみるのは時期尚早で、当面は引き続き「投機筋の玉整理」がNY金の頭を抑える可能性があるということです。
 
650ドルでも宝飾用需要は旺盛
オムニコ WGC(ワールド・ゴールド・カウンシル)の発表によると、2007年第1四半期における金の宝飾用需要は、前年同期比48.9トン(9.4%)増の567.8トンでした。ロコ・ロンドンベースの平均価格が650ドルまで上昇した中で、前年同期実績を上回る宝飾用需要がみられたのは、アジアや中東などの実需筋が高値に慣れている証左です。こうした旺盛な現物需要は、650ドル前後まで下落している足元の金相場にとって下支え要因となるでしょう。
 
鍵は「円安が続くか否か」
オムニコ 4月末以降、それまで対ドルで急伸してきたユーロが下落に転じ、NY金市場における投機筋の手仕舞い売りを促しました。また、ドル/円は3月上旬からのドル買い・円売りトレンドを継続。東京金の下げがNY金と比べて緩やかだったのは、この「円安」が支援材料として意識されたためでした。
  足元の円は、対ドルでの下値支持線となっている122円付近まで弱含んでいます。目先これを割り込めば、東京金は引き続き底堅さをみせるでしょう。逆に円が自律反発を演じるようなら、東京金は支えを失って売り込まれることも考えられます。
 
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過去の動きから学ぶ金相場 Technical analysis of recent market trends
2005年以降の金相場の特徴
2005年:投機資金の流入によって内外で過熱気味となり、11月以降は乱高下を演じる
2006年:年初から5月にかけて急伸するも、夏以降はマネーが流出して上値重く推移
2007年:3〜4月は投資マネーの流入を受けて上昇したが、その後は手仕舞い売りを背景に下押す
 
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トロイオンス(Troy Ounce)
一般の重さの単位である常衡(ポンド、オンス)に対して金銀、宝石などの重さの単位はトロイ衡(Troy Weight 別称:金衡)を使う。常衡1オンス(記号 oz)=約28.35グラムに対して、1トロイ オンス(記号oz t:OZ-T)は、約31.1035グラムとなる。12トロイオンスで1トロイポンド(Troy Pound,記号lb t)。トロイ衡は、中世には通貨の単位ともなり、銀1トロイポンドが1ポンド(Sterling Pound)と制定された。1oz t=24K、18金のKはKaratで含有率・純度を表す。18/24=0.75(75%)。ダイヤモンドの重さでは、Caratを使い、液量では1オンス=29,578ml(米国)となる。
 
上昇転換までの道のりは?
 4月下旬から5月上旬は2700円の大台に接近した東京金ですが、その後はジリ安歩調を辿っています。この間は陰線引けが続いており、こうしたテクニカル面の悪さを打ち消すような足(大陽線など)が出現しない限り、相場は上伸力を取り戻せないと考えられます。
  ただ、中長期的な強基調は健在です。もし、ここから一旦2500円前後まで下げるようなら調整は早めに完了し、すぐに次の上昇が始まるでしょう。しかし、このまま2500円台後半で揉み合えば、上昇転換には日柄を要するとみられます。
 
底入れ後は再び700ドル目指す
 年明けから4月下旬のNY金は荒っぽい値動きながらも強気を保ってきましたが、それ以降は売り優勢となっています。このまま3月初めの下値支持線640ドル前後まで値を下げ、「往って来い」の展開となる可能性も否定できません。
  もっとも、年初来の最安値である604.9ドルを下回らなければ、中長期トレンドが下を向くことはないでしょう。最近の例をみると、当面の底を打った後に連続で陽線を引けば、それが再上昇のサインになると考えられます。その場合、NY金は再び700ドルを目指すと予想されます。
 
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