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2007年度 Vol.1 (2007年4月現在) 禁無断転載
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金需給のポイント-オムニコ-   過去の動きから学ぶ金相場-オムニコ-  
 
金需給のポイント Market analysis from supply and demand
 2月末から3月初めには世界同時株安の余波を受けて暴落した金価格でしたが、3月中旬以降は内外で力強さを取り戻し、4月下旬には東京先限が2600円台後半、NY期近が690ドル前後まで上昇しました。金は今後も、一時的な調整局面を挟みつつ上値を追うと考えられます。そうした強気トレンドの担い手は投資マネーですが、同時に高値慣れが進む実需筋の動向も見逃せません。
 
生産コスト上昇で産金量は減少
オムニコ 貴金属の調査機関GFMS(ゴールド・フィールズ・ミネラル・サービシズ)が発表した需給報告「Gold Survey 2007」によると、2006年における金の鉱山生産量は前年比79トン(3.1%)減の2471トン。これは大幅な減産が話題となった2004年の水準(2492トン)よりも少ない数字です。
  原油高や人件費の上昇によって、産金量世界一の南アフリカを中心に生産コストが急騰しており、そのことが増産の妨げとなっているようです。最近3年間にみられた生産量低下が、金にとっての長期的な下支え要因となっているようです。
 
宝飾用需要には高値の影響も
 世界一の金宝飾品消費国・インドでは、2006年における金の宝飾品需要が前年比66.3トン(9.5%)減の628.3トンとなりました。これは金相場が高値圏で乱高下したことを嫌気したものと考えられます。2007年も、宝飾用需要が急速に回復する可能性は低いでしょう。ただ、一方で同国のスクラップ回収は前年比15%も減少。本来ならば高値圏で増加するはずのスクラップ回収が減少したという事実は、実需筋の高値慣れが進んだことを意味しています。
 
金ETFが600トン突破
オムニコ 3月中旬には一旦580トン台まで減少していた金ETF(上場投資信託)の買い残高ですが、その後は再び増加。4月下旬は610トン台で推移しています。2006年10月頃から増加のピッチが上がっており、年金ファンドが長期的な観点に立って着実に金ETFを買い増していることが分かります。
  また、最近は同市場に欧米の一部の富裕層が参入していることも特徴的です。これより、以前と比べて価格下落時の手仕舞い売りが出やすくなっているようですが、多様な買い手が生まれたことによるダイナミズムが金価格を押し上げていくでしょう。
 
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過去の動きから学ぶ金相場 Technical analysis of recent market trends
2005年以降の金相場の特徴
2005年:投機資金の流入によって内外で過熱気味となり、11月以降は乱高下を演じる
2006年:年初から5月にかけて急伸するも、夏以降はマネーが流出して上値重く推移
2007年:2月末の世界同時株安によって急反落したが、その後は株価の回復とともにマネーが還流
 
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トロイオンス(Troy Ounce)
一般の重さの単位である常衡(ポンド、オンス)に対して金銀、宝石などの重さの単位はトロイ衡(Troy Weight 別称:金衡)を使う。常衡1オンス(記号 oz)=約28.35グラムに対して、1トロイ オンス(記号oz t:OZ-T)は、約31.1035グラムとなる。12トロイオンスで1トロイポンド(Troy Pound,記号lb t)。トロイ衡は、中世には通貨の単位ともなり、銀1トロイポンドが1ポンド(Sterling Pound)と制定された。1oz t=24K、18金のKはKaratで含有率・純度を表す。18/24=0.75(75%)。ダイヤモンドの重さでは、Caratを使い、液量では1オンス=29,578ml(米国)となる。
 
2700円到達は時間の問題
 2月末に2702円の高値をつけるなど年明け以降は急上昇していた東京金ですが、その後の調整局面で2400円付近という年初の水準に逆戻りしました。しかし、3月上旬には下ヒゲ陽線を引くなどして一気に上昇転換。4月下旬には再び2600円台まで強含んでいます。
  ここからのシナリオは2通り考えられます。1つは2006年末のような揉み合いを経て再上昇するケース、もう1つは一時的に値を下げることで上伸力を得るケースです。ただ、いずれにしても2700円到達は時間の問題とみられます。
 
2006年5月高値を意識
 NY金も2月末に反落局面を迎えました。もっとも、これは過熱感のあったNY金にとって程良い押し目をなったようです。3月上旬以降は強さを取り戻して700ドルの大台に迫っています。
  当面は700ドルという水準が心理的な上値抵抗線として意識されるでしょう。また、今回の上昇が始まって約1ヵ月半が経過しているため、過去の例からみてそろそろ修正局面が到来する可能性もあります。しかし、それによって680〜700ドルを値固めできれば、次の上値目標は2006年5月高値の723.0ドルということになるでしょう。
 
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