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| 金需給のポイント Market analysis from supply and demand |
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一部経済指標が改善したことや悪化ペースが鈍化したことを受けて世界の景気底入れ観測が強まりました。それに伴って金市場の焦点は資金の逃避先(セーフヘイブン)から将来のインフレに移りました。ただ米自動車大手クライスラーが破たんするなどして雇用環境が引き続き悪化していることや米財政赤字の拡大、米連邦準備理事会(FRB)の経済見通しの下方修正などでセーフヘイブンの見方も残っています。ETF(上場投信)の資金動向などを確認し、背景にある要因を探りましょう。 |
| 金ETFに資金居座る |
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世界13カ国に上昇している金ETF(上場投信)の現物保有高は昨年末の935.0トンから急増し、4月3日に1,307.8トンと過去最高を記録しました。ただその後は景気底入れ観測が強まるなか、一部で利食い売り が出て5月15日時点で1,281.85トンに減少しました。ただ減少率はわず か2%にすぎず、ほとんどの投資資金は居座っています。金融機関に対する懸念は後退しましたが、量的緩和などで将来のインフレが警戒されています。機関投資家や富裕層は資産を積極的に増やすことよりも防衛することを気にかけており、金がヘッジとして買われています。 |
| ファンド買い増加時の利食い売りを警戒 |
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NY金市場の大口投機家の取組内容を見ると、1月以降に買い意欲が強まりましたが、4月の20カ国・地域(G20)首脳会合(金融サミット)で景気底入れ観測が高まったことをきっかけにまとまった手じまい売りが出ました。その後は将来のインフレ懸念の高まりなどを受けてファンド筋の買い意欲が再び強まりましたが、4月の米消費者物価指数が前年比で1955年以来の落ち込みを記録し、足元はデフレです。株価が急落するなど強材料がないかぎり、ファンド筋の買い越しが15万枚以上に増加したときは利食い売り主導の調整局面が警戒されます。 |
| 中国の金準備が増加 |
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中国国家外貨管理局の胡暁煉局長によると、同国の金準備高は2003年の600トンから増加し、1,054トンとなっています。(4月24日)。
中国人民銀行の周小川総裁はG20金融サミット前に「国際通貨体制改革に関する考察」という論文を発表し、ドルの代わりにIMF(国際通貨基金)のSDRを準備通貨にすべきとしており、基軸通貨としてのドルに疑問を投げかけました。中国金協会のサン会長は、外貨準備に占める金準備の割合を今後5年で現在の1.6%から3%に増加させるべきとの見方を示しており、中国の買いが続くと、金の支援要因になりそうです。 |
| 最近の動きから学ぶ金相場 Technical analysis of recent market trends |
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2007年以降の金相場の特徴
| 2007年: |
年金基金など機関投資家の商品投資開始で金市場にまとまった投資資金が流入 |
| 2008年: |
史上最高値更新も年後半は株安の損失補てんの売りが圧迫 |
| 2009年: |
年初の金融危機懸念もその後の景気底入れ観測でインフレに焦点が移る |
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※トロイオンス(Troy Ounce) 一般の重さの単位である常衡(ポンド、オンス)に対して金銀、宝石など重さの単位はトロイ衡(Troy Weight 別称:金衡)を使う。常衡1オンス(記号 oz)=約28.35グラムに対して、1トロイオンス(記号 oz t:OZ-T)は、約31.1035グラムとなる。12トロイオンスで1トロイポンド(Troy Pound、記号 lb t)。トロイ衡は、中世には通貨の単位ともなり、銀1トロイポンドが1ポンド(Sterling Pound)と制定された。1oz t = 24K、18金のKはKaratで含有率・純度を表す。18/24 = 0.75(75%)。ダイヤモンドの重さでは、Caratを使い、液量では1オンス = 29.578ml(米国)となる。 |
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| 東京金は現物調整も円安が下支え |
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東京金は5月に入ってから上昇する場面も見られましたが、3,000円台を回復できず、もみ合いとなりました。支持線は4月20日の安値2,762円、抵抗線は2月24日の高値3,046円で、当面はこのレンジをどちらに放れるかがテクニカル面の焦点です。
経済指標が改善するなどし、世界の景気底入れ観測が高まり、各市場でリスクを取る動きが見られ、株高、円安・ユーロ高に振れました。ただ米財政赤字の拡大などでAAA格付けを維持するのが難しくなるとの見方も出ており、ドル全面安の可能性が出てきました。円キャリー縮小で円高が加速するようなら東京金の圧迫要因になります。 |
| 金の900ドル割れは底硬い |
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NY金は4月に865.0ドルまで下落しましたが、その後のユーロ高などに支援されて900ドル台を回復しました。ただ景気後退の影響で宝飾需要が伸び悩んでいることから、一段と上昇するには投資需要がさらに増加するような強材料が必要です。米銀行大手に対するストレステスト(健全性審査)で資本不足が想定の範囲内となりました。一部の大手金融機関が公的資金を返済する見通しとなり、危機終息の見方からファンド筋の手じまい売りが進むと下落する可能性があります。ただ来のインフレ懸念も強く、900ドル割れの水準では安値拾いの買いが下支え要因になるとみられます。 |
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